大分小動物病院

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動物看護師インタビュー

動物が好きだけではできない。自分なりの「楽しみ」を仕事の中で見つけてほしい。

大分小動物病院の中でもっとも経験が長く、看護主任として院内を支えている坂本さん。趣味は旅行で、国内・国外どこへでも出かけ、
1年間のワーキングホリデーの経験があるほどのアクティブ派です。

何も知らない飼い主だった自分が、知識をつけていく喜び。

正直なところ、進路を決定するタイミングでは他の職業と悩んでいたんです。 お花屋さんか、介護士か、動物看護師か。
動物はずっと飼っていて、もちろん大好きだったんですけど、高校卒業後の進路でその3つで悩んだ末に、一番好きなものを勉強してみたいという理由で動物看護の専門学校に進学しました。
勉強って好きじゃなかったんですけど、専門学校の授業は面白かったですね。本当に楽しかったです。何も知らない飼い主だった自分がいろんなことを学んで、身近な動物たちを助けられるような知識が蓄積されていく。それが、とても嬉しかったです。

飼い主様の立場になって、一緒に「治療」を考えていく。

ベテランも新人も、基本的な仕事の内容は変わりません。獣医さんのフォローやお手伝い、動物のお世話が私たちの仕事です。
動物看護師としては「飼い主様の立場になって一緒に治療を考えていく」ことも大切だと考えています。
私が心がけているのは、経済面や飼われている状況、病気の状態など、色んな事情を一度自分に置き換えて考えてみること。
自分だったらこうするかもしれないという考えを持ちながら、一緒に考えて行きましょう、とお話ししています。 
立場上、若い子たちの指導もしているので、後輩の子たちには私や院長先生の言葉や考えがどんどん入ってくると思うんです。
でも、治療法ひとつ取っても、いろんな人の意見を聞いてから自分の考えをしっかり持ってもらいたいと思っています。私や院長先生の意見だけが絶対じゃない。それぞれが自分の意見を持って、お互いお話できたらいいね、ということは日々伝えています。

飼い主様からの「あなたに看取ってもらえてよかった」という言葉。

「あなたに看取ってもらえてよかった」「一緒にいてくれたよかった」と言っていただけたときには、この仕事をしていてよかったと思います。
ありがたいことに、ペットが亡くなったあとも私の顔を見に来てくださったり、近況を教えていただいたり。そういうご縁や関係性を築けたことがとても嬉しいです。

あとこれは少し特殊かなと思いますが、私はあまり動物を「怖い」と思うことがないんです。自分の飼っている犬が一番怖いと思っているので、他の子たちが全然怖くない。だからさっと連れていけちゃうんですね。そこがよかったみたいで、新人だったころにある飼い主様からご指名頂いたことがあります。自分に自信がなくて苦しんだ時期もあましたが、あのときの飼い主様からの評価が、長くこの仕事を続けられている理由のひとつだと思います。

好きじゃないとできない。
でも、好きだけでもできない。

これから動物看護を志す人たちには、 動物看護師としての「楽しみ」を自分で見い出してほしいと思っています。
動物看護は、 動物が好きなだけじゃ絶対にできない仕事なんですよ。でも、動物が好きじゃないと絶対にできない仕事でもあります。

志す人がたくさんいても、続かない人が多い業種です。動物とのお別れもあるので、辛いこともたくさんある。それを上手く乗り越えられるように、検査のこれは得意とか、患者さんと通じ合えたとか、名前を覚えてもらえたとか。どんな小さなことでもいいので、自分だけの喜び、楽しみを見つけてほしいですね。

私もベテランとして、若い人が長く続けられるような環境にしていかなければならないという想いを持って仕事をしています。
だけど「楽しみ、喜び」は私が与えることができない、自分でしか見つけられないものです。
動物が好きなら、絶対にがんばってもらいたいお仕事ですね。

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