大分商動物病院

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動物看護師インタビュー

動物看護師に必要なのは、体力と根性。なんでも受け入れる柔軟さ。

宮崎の大学を卒業したあと、地元での就職を考えて故郷の大分に戻ってきた時松さん。
大分小動物病院の看護師として働きだしてからは4年目を迎え、後輩指導も仕事のひとつになりました。
趣味はドライブで、湯布院までふらりと足を伸ばすことも多いそうです。

- 「もっと何かできたのかもしれない」という悔しさがきっかけ。

動物が好きで、何か動物に関係する職業に就きたいな、という気持ちは持っていました。
一番大きなきっかけになったのは、小学生のときにクラスのみんなで動物を保護したことだと思います。残念ながら保護してすぐに死んでしまったんですけど、何もできなかった自分がすごく悔しかったんです。
だから動物に関する仕事の中でも、医療系で役に立ちたいと考えていました。

動物看護師としては、獣医さんのお手伝いや動物のお世話が主な仕事になります。朝最初にやることは入院している子たちのお世話ですね。
ごはんをあげたりなどの身の回りのお世話をしてあげたり。それから手術のサポートや準備があり、幅広くいろんなお仕事をしていますね。
当院では今、受付や電話対応も動物看護師が行っています。受付だけのスタッフがいる病院もあると思うんですが、ある程度わかっている動物看護師が対応することで、先生やスタッフにつなぎやすいというメリットもあるんです。
飼い主様にとっては今の体制のほうがいいのかな、と思います。

- 一年目はとにかく必死。二年目はモヤモヤ。
三年目で、先が見えてきた。

入ってすぐのころは、とにかく仕事を覚えることに必死でした。
慣れてきたかな、と思えても、今度は「わかっているのに上手にできない」というモヤモヤした気持ちと向き合っていました。
今は後輩もできて、流れが少し自分のものになってきたかな、というところです。

自分の中では、コミュニケーションというところが一番の課題かなと考えています。しゃべることが得意なほうではなくて……。
もちろん、患者さんである動物たちのことも大切に考えなければいけないんですけど、飼い主さんとのコミュニケーションも同じように大切にしていきたいんです。
難しい言葉を噛み砕いてわかりやすく伝えたり、自分がぱっと出した言葉ですれ違いや行き違いがないように心がけています。
飼い主さんの心に寄り添える動物看護師でありたいと考えています。

- 飼い主様が心を開いてくれたときの喜びが、背中を押しています。

私はしゃべるのが得意ではないんですけど、治療方針に悩まれていた飼い主様にアドバイスをさせていただいたことがありました。それを喜んでくださって、そこからいろんな相談を気軽にしてもらえるようになったんです。心を開いてもらえた、と思えたのはすごく嬉しかったですね。
動物は言葉を話せませんから、飼い主様から動物の状況を聞き出すことはとても大事なことだと思います。だからやっぱり、自分自身のコミュニケーション能力、話をしたり聞いたりする力は勉強して鍛えていこうと日々感じます。

- どちらかというと「体育会系」の職場です。

動物看護を目指している人に向けて伝えるとしたら、
「とにかくいろんな経験をしておいたほうがいい」
ということでしょうね。

メインは動物のお世話ですけど、動物看護ってそれだけじゃないんです。電話や受付対応だったりとか、飼い主様へのケアでも、ちょっとした雑学や知識だとかが役に立ちます。なんでも柔軟に受け入れる能力も必要。もしも可能ならバイトでいろんな経験を積んでおくのはいいかもしれないですね。

それから何より、体力と根性。
私は就職する前に他の動物病院見学をしているんですが、ここの小動物病院が動物に対して、一番真剣に向き合っていると感じたんです。スタッフが全員真面目で、本気でやっている、動物のために走り回っている。その姿が魅力だったんですが、だからこそ体育会系の職場だな、とも思います。
体力、根性を大切にしてください。
諦めずに、続けてもらえたら嬉しいです。

2003年入社 坂本さん